「〇〇ちゃんって毛深いよね」と言われて、子供が傷ついて帰ってきた。
子供の毛深さは、実はよくあることですが親としては胸が締め付けられるような出来事ですよね。
しかし、子供同士の心無い言葉がいじめやからかい繋がってしまうこともあります。
この記事では、子供の毛深さの原因やいじめへの対応法、自宅でできるケア方法、親としてできるサポートについて解説していくので参考にしてくださいね。
子供が毛深くなる原因は?
まず始めに、子供が毛深く見える原因をみていきましょう。
遺伝的な体質
毛深さの大きな要因は「遺伝」です。
パパやママ、または祖父母も毛深い体質であれば、子供にもその特徴が受け継がれて同じように毛深くなる傾向があります。
ホルモンの影響
第二次成長(小学校高学年~中学生頃)になると、身体の変化と共に体毛が濃くなることがあります。
女の子であっても、ホルモンバランスの変化によって毛深くなることもあるでしょう。
体毛の濃さは人それぞれ
「〇〇ちゃんはツルツルなのにうちの子は毛深い…」と比べてしまうこともあるかもしれません。
しかし、毛の濃さには個人差があり成長と共に目立たなくなったり、逆に急に毛深くなったりと発達のペースにもばらつきがあります。
病気の可能性はある?
極端に毛深い、急激な変化がある場合は、ホルモン異常や内分泌系などの疾患が関係している可能性もあります。
おかしいなと感じる、気になる場合は皮膚科や小児科を受診するのもいいでしょう。
毛深いことが原因で起こるいじめ・からかい
子供同士の世界では、ちょっとした見た目の違いが気になってしまうことがあります。
特に、毛深さは見た目に直結する要素なのでからかわれやすいです。
■子供はこんな言葉で傷つく
- 腕や足の毛がすごいね
- 男みたいだね
- ゴリラみたい
言った方は軽い冗談のつもりでも、言われた子は深く傷つきます。
そしてそれが続くと、学校に行きたくなくなったり自分に自信が持てなくなってしまうこともあるでしょう。
子供が毛深いことが原因のいじめに親としてできること
子供が毛深さで悩んでいる時、親としてどうサポートをしていきばいいのか解説していきます。
まずは共感して受け止める
「気にしすぎじゃない?」「そんなの気にしなくていいよ」など軽く流すのは逆効果です。
子供は勇気を出して親に相談をして「わかってほしい」と思っているので、まずは、「辛かったね」「そんなこと言われたら嫌だよね」と気持ちに寄り添ってあげましょう。
また、毛深さのことだけでなく日常的に会話を通じて心を開ける関係性を作っておくのが大事で、何かあっても、すぐに親に相談ができるという風にしておくだけで、子供が何に悩んでいるの気づくことができるでしょう。
学校や先生への相談するかを考える
からかいがエスカレートしていじめに発展している場合は、学校や先生に相談をしましょう。
しかし、子供が「先生には言わないで」と言っている場合は無理に先生には伝えず、まずは本人の気持ちを整えるサポートをしてあげてください。
子供と一緒にケア方法を考える
毛深いことはおかしいことじゃない、でも気になるなら一緒にムダ毛のケアを使用と伝えてあげることで、子供の自分を大切にする気持ちが育ちます。
どんなケアがあるのか、処理をするのかしないのかを一緒に相談しながら決めていきましょう。
自宅でできる子供の体毛ケア方法
次に自宅でできる体毛ケアを見ていきましょう。
自宅でできる体毛のケア
肌に優しい電気シェーバーは、肌を傷つけずに毛をカットできるので初めてのケアにピッタリで、毛の量が減るだけでも、見た目に変化があるのでおすすめ、子供にも使えると表記があるものを使用してくださいね。
また、敏感肌用の低刺激処方の除毛クリームも使用可能です。
しかし、赤みや痒みが出ることもあるので必ずパッチテストをしてから慎重に使用しましょう。
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医療脱毛を検討する
医療機関によっては、小学校高学年~中学生から可能なケースもあります。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 成長途中のため何度の再処理が必要な場合もある
- 肌への負担もゼロではない
- 料金も高額
上記のようなデメリットもしっかりと確認して慎重に判断する必要があります。
毛深いことは悪いことではないと伝える
自分を受け入れること、自分の体を大切にする価値観も一緒に育てていくことが大切です。
親としてまず伝えたいのは、「毛深い=恥ずかしいことではない」という価値観なので、
- あなただけじゃないよ
- 毛があることもあなたの一部だよ
- ムダ毛じゃなくて大切なところを守っている大事な毛なんだよ
などの言葉で、子供の自己肯定感を育てていきましょう。
子供がいじめられても親も一人で悩まない
子供の外見に関する悩みはとてもデリケートな問題です。
同じ悩みを抱えている親御さんはたくさんいます。
- 子供にとって何が正解なのかわからない
- 対応を間違えたら余計に傷つけてしまうのではないか
- 親のせいで毛深くなってしまったのかもしれない
そんな風に自分を責めてしまうママやパパも多いと思いますが、あなたは悪くないし一人で抱え込む必要もありません。
どこに相談すればいいの?
【かかりつけの小児科・皮膚科】
医学的に必要なケアがあるのか、子供の肌に合った処理方法も相談することができます。
【学校の担任の先生・スクールカウンセラー】
いじめやからかいが続いていると感じたら、学校側に相談することで対応を考えてもらえます。
【育児相談窓口・子育て支援センター】
見た目の悩みだけでなく、子供との関わり方や声の掛け方などもアドバイスを貰えます。
【SNSコミュニティ】
同じような悩みを経験した親御さんの話を聞くことで、うちだけじゃないんだと安心することができます。
また、実際にどういう対応をしたのかどういうケアをしたのかも聞けるでしょう。
一緒に考えてくれる親がいるだけでいい
子供は、問題がすぐに解決するよりも一緒に悩んでくれる人がいる、どんな自分でも受け入れてくれる人がいるという感覚を持てることで安心して成長をすることができます。
そのためにも、まずは親が自分の心の余裕を持てるように、第三者に相談するなどして気持ちに余裕を持たせましょう。
子供が毛深いことが原因のいじめで親ができるサポートのまとめ
子供が毛深いことに悩んでいる時、一番の支えになれるのはやっぱり親です。
子供の気持ちに寄り添い、必要なら一緒にケアを考えて外見だけでなく自分らしく生きる力を育てていくことが大切なので、
- 子供の気持ちに共感する
- 先生に相談するかを一緒に決める
- 自宅でケアをするか一緒に考える
周りの子と比べるのではなく、その子自身の心に寄り添って安心できる場所を作ってあげましょう。